【コラム】早期発見・早期治療を目指す、生活習慣病の二次予防とは

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健康寿命を伸ばし、年齢を重ねても充実した日々を過ごすこと、生涯の医療費負担を軽減することを目的とした予防医学のうち、発症してしまった病気の早期発見・早期治療に取り組む段階を「二次予防」といいます。

二次予防に取り組むことは、将来的に大きな問題となる病気の悪化を未然に防ぐことにつながります。

今、健康だと思っている方も二次予防を行うことで万が一のケースを防ぎ、結果として体を健康に維持することに直結するでしょう。

早期発見のための定期検診=二次予防

二次予防の目的は、一次予防で防げなかった病気をなるべく健康的なリスクが小さいうちに治療することです。

前提には病気の早期発見・早期治療があり、これは病気になってしまった人だけでなく全ての人にとってとても重要な取り組みです。

例えば、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の多くは、これといった初期症状がありません。

症状が出る場合でも、初期は極めて軽度なため、気づかないことも多くあります。

そのため、気づいた時には命に関わるような状況に陥っていた、というケースも珍しくないのが現状です。

そういったリスクを防ぐためにも定期的に自分の体の状態を知り、進行を防ぐための取り組みを考えるのが二次予防と言えます。

二次予防の方法①健康診断

会社に勤めている方が年に一度受ける健康診断は、日頃の一次予防の効果をチェックするには有効な二次予防だといえるでしょう。

基本的な健康診断は「一般健康診断(定期健診)」と呼ばれるものであり、労働安全衛生法に基づいて以下のような検査を行います。

 

■検診項目

・身長や体重測定

・視力検査や聴力検査

・胸部X線検査

・尿検査

・血圧測定

・心電図検査

・血液検査

 

上記のように検査項目はそれほど多くなく、基本的な検査のみが行われます。

40歳以降になると上記に加えてメタボリックシンドロームに着目した特定健診を受診することができます。

特定健診の結果、生活習慣病のリスクが高いと診断された場合には、保健師や管理栄養士などによるサポートを受けられます。

二次予防の方法②人間ドック

人間ドックは、個人の判断で受診できる健康チェックの方法です。

基本的に医療保険の適用外のため、健康診断ほどメジャーではないかもしれません。

しかし、人間ドックでは胃内視鏡検査や腹部超音波検査など、50以上の検査が設けられるため、一般的な健康診断よりも精度の高い検査を網羅的に受診できるというメリットがあります。

健康診断では発見できなかった病気を見つけられたり、より効果的な予防方法を知るきっかけになったりするので、二次予防を徹底するうえでは大きな価値のある検査です。

二次予防の方法③専門ドック

専門ドックは、脳や心臓など特定の臓器を集中して調べる検査を指します。

例えば、脳血管疾患や脳腫瘍などのリスクを検査する脳ドック、部位別にがんのリスクを検査するがん検診、不整脈や心筋梗塞など心疾患のリスクを検査する心臓ドックなどがあります。

また、女性の場合は上記に加えてマンモグラフィや子宮頸がん、子宮体がん検査なども実施されています。

部位ごとに細かく検査を受けられるため、全身の健康に直結する生活習慣病の予防にも大きなメリットがあるでしょう。

自身に合った二次予防で病気を早期発見していきましょう

どのような検査を受けるべきかは、年齢や生活習慣、病歴、遺伝などによってさまざまです。

自分の状況に合わせて適切な検査を受けることは、病気の進行リスクを軽減し、健康な体を守るために欠かせない取り組みです。

まずはどのような検査が必要かを考え、定期的に病院で体のチェックを行う習慣をつけていくことをおすすめします。

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