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肝臓病とは

肝臓病は、肝臓の機能が低下して正常に働かなくなったことによる病気の総称です。
肝臓の機能が低下すると解毒作用が起こらず、血液や胆汁の流れが悪くなります。それによって、血管が破裂したり脳に障害が出たりすることがあるため、肝臓病は進行すると死に至ることもあります。
それにもかかわらず、肝臓は非常に症状が出にくく「沈黙の臓器」と呼ばれています。早期発見のためには、定期的に健康診断や検診を受けることが大切です。
肝臓の働き
肝臓は、主に身体の代謝・貯蔵・解毒を担う臓器です。
具体的には、脂肪を消化・吸収するために胆汁をつくったり、摂取した栄養素を貯蔵したり、アルコール・薬・老廃物などを分解したりと、さまざまな働きをしています。
代謝
代謝とは、身体が栄養素を利用しやすいように分解したり合成したりする働きです。炭水化物・タンパク質・脂質などからエネルギーを産生したり、有毒な物質を無害なものにつくり変えたりします。
貯蔵
肝臓の貯蔵機能とは、脳の働きや運動のために欠かせないブドウ糖をグリコーゲンの形で備蓄して供給することです。また、余った栄養素を脂肪にして蓄えて必要なときにエネルギーにつくり変える役割も担っています。
解毒
肝臓が持つ解毒作用は、アルコール・薬・サプリメントなどに含まれる有害な物質を、毒性の低いものにつくり変えるというものです。肝臓で解毒されたうえで、尿などから排泄されます。
肝臓病と生活習慣病の関係性
肝臓病は、生活習慣病と密接に関係しています。
肝臓病の主な原因はアルコールだと考えている方が多いのですが、実際には非アルコール性の肝臓病も多いです。なかでも脂肪肝については、日本の2,000万人程度が発症しており、そのうち20%近くが非アルコール性だと考えられています。さらに、非アルコール性の脂肪肝はますます増加していくという予測があります。
生活習慣病には肥満が大きくかかわっており、非アルコール性脂肪肝もまた肥満との関係が非常に深いものです。生活習慣病のなかでも糖尿病・高血圧・脂質異常症を発症している方は肥満であることも多く、脂肪肝のリスクも高いと言えます。
生活習慣病を防ぐことは、肝臓病を防ぐことにもつながります。
肝臓病の予防

肝臓病を予防するためには、原因となる生活習慣の改善が重要です。
- バランスのよい食事をする
- 定期的に適度な運動をする
- 十分な睡眠をとる
- アルコールの摂取を控える
- 薬やサプリメントの過剰摂取を避ける
- など