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肝機能障害とは

肝機能障害とは、さまざまな原因によって肝臓の機能が障害されている状態です。AST・ALT・γ-GTPなどの肝機能にかかわる指標の数値が正常値よりも高い状態であり、血液検査によって診断することができます。
肝機能障害は、急性と慢性にわけられます。急性のものは自然に回復することが多いですが、なかには命にかかわるケースもあるため注意が必要です。
6か月以上続いている場合は慢性です。治療をしなければ改善しないケースが多く、炎症が続くと肝硬変などにつながります。
肝機能障害の症状
急性
多くの場合に無症状です。重症度や原因となる病気の違いによっては以下のような症状が出る場合があります。
肝炎以外の疾患でも認められる症状であり、症状から肝機能の障害かどうかを推測するのは困難です。
- 発熱
- 腹痛
- 嘔吐
- 下痢
- ⾷欲不振
- 倦怠感
- 褐⾊尿
- など
慢性
症状はほとんどありません。症状が出るときはすでに進⾏していると考えられます。進行すると次のような症状が出ます。
- 浮腫
- 腹⽔
- ⻩疸
- など
肝機能障害の原因
肝機能障害の原因はさまざまです。急性と慢性で、それぞれ次のようなことが原因になると考えられています。
急性
- ⽣ものの摂取
- 薬剤の摂取
- ウイルス感染
- など
慢性
- B型肝炎ウイルスによる持続感染
- C型肝炎ウイルスによる持続感染
- 生活習慣病、肥満、高脂血症、糖尿病など
- アルコールの過剰摂取
- 自己免疫による障害 など
肝機能障害の治療法
注射療法
ウイルス性肝炎の場合、インターフェロンなどの抗ウイルス治療薬を注射で投与する場合があります。
インターフェロンは、身体に直接働きかけてウイルスを排出させたり、免疫の反応を強くしたりする効能を持ちます。
薬物療法
ウイルス性肝炎の場合、注射によるインターフェロン治療にほかにも、抗ウイルス薬の経口薬を使用して治療することがあります。
経口薬の進歩により、外来通院での治療でも十分な治療を受けられる方が増えています。
食事療法
- 主食、主菜、副菜のバランスがよい食事をする
- 野菜を多く食べる
- 脂肪の多い食材を減らす
- 良質なたんぱく質を摂取する
- など
運動療法

適度な運動を行いましょう。1日30分程度のウォーキングなどが推奨されています。肥満を防ぎ、筋肉量を維持したり増やしたりすることが、肝臓の働きを助けることにつながります。