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肝硬変とは

肝硬変は、肝機能障害などによって肝臓に炎症が生じ、炎症を修復するときにできるタンパク質が肝臓全体に広がっている状態です。長期に渡って炎症が続いていることが主な原因です。
肝硬変になると、肝臓が硬く小さくなっていきます。それによって腹水・食道静脈瘤・肝性脳症につながります。さらに進行すると、肝がんや肝不全を発症して死に至るおそれがあります。
肝硬変は、程度によって代償性と非代償性にわけられます。代償性とは、肝臓の機能がなんとか保たれている状態です。非代償性は、肝機能を代償できないほど悪化した状態です。
肝硬変の症状
初期症状はほとんどありません。次のような症状が出たときは、それが肝硬変によって引き起こされたものであれば、すでに進行している可能性が高いと言えます。
- 身体がむくむ
- 倦怠感や疲労感が続く
- 食欲不振が続く
- 白目や肌が黄色くなる
- お腹が張る
- 首、前胸部、頬に赤い斑点ができる
- 手が震える
- 手足がつりやすくなる
- てのひらが赤くなる
- 髪の毛が抜ける
- 尿の回数が増える
- 乳房が大きくなる
- 睾丸が小さくなる
- など
肝硬変の原因
- 肝炎ウイルス性への感染
- アルコールの過剰摂取
- 遺伝
- 自己免疫による障害
- 生活習慣の乱れ
- など
肝硬変の治療法
食事療法
肝機能を改善するには、食事によって栄養素を補わなければなりません。
三食バランスのよい食事をすることを基本として、症状に応じて塩分・水分・糖質を制限することも大切です。
運動療法
30分以上の有酸素運動を、なるべく毎日することが推奨されています。
筋肉を大きく動かす運動を積極的に行いましょう。ウォーキング・サイクリング・水泳・ベンチステップなどがおすすめです。
進行度によって運動の強さに配慮が必要であり、事前に必ず医師に相談してください。
薬物療法

抗ウイルス薬・肝細胞が壊れるのを抑える薬・免疫の力を抑える副腎皮質ステロイドなどを使用します。