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肝臓がんとは

肝臓がんは、肝臓にできるがんの総称です。なかでも、肝臓自体の細胞ががん化して肝臓から発生した場合を、肝細胞がんと言います。
ほかの部位から転移する場合も含め、日本には年間約3 万人が肝臓がんで死亡しているとされています。がんの死亡理由において肝臓がんは上位です。
肝臓がんは、脂肪肝・肝硬変・肝炎などに起因することが多いため、肝臓がんになる前の疾患をなるべく早期発見し、できるだけ早く治療を行うことが重要です。
肝臓がんの症状
初期症状はほとんどありません。肝硬変や肝炎で見られるような症状が出たときは、すでに進行している可能性が高いと言えます。それぞれの症状については、各ページをご覧ください。
肝臓がんの原因
肝臓がんの原因として約60%を占めるとされているのが、C型肝炎です。また、約15%がB型肝炎です。そのため、肝炎の早期発見と治療が大切です。
また、肝硬変という肝臓の病気になることがあります。 肝臓がん患者の約60%が肝硬変の状態でもあるとされています。そのため、肝硬変の兆候が見られた時点で治療を行いましょう。
肝臓の病気は症状がほとんどないのが特徴です。そのため、早期発見のためには、定期的に健康診断や検診を受けましょう。
肝臓がんの治療法
手術療法
肝臓がんを切り取る手術を行うべきであるケースも少なくありません。手術は、肝臓・がんの状態・患者さまの体力などを総合的に判断して決めなければなりません。
手術が必要だと考えられる際には、大きな病院をご紹介します。
局所療法
高周波を発生する針を刺し、局所的に治療をする方法もあります。超音波で肝臓がんの位置を確認しながら行います。ラジオ波焼灼療法(RFA)、マイクロ波凝固法(MCT)などがあります。
カテーテル治療
足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓の血管に直接抗がん剤と投与したり、がんに向かう血管をふさぐことで栄養を絶ち、がん細胞を死滅させる治療です。
手術治療や局所治療に先立って行われる場合もあります。
薬物療法
状態によっては抗がん剤の服用によって、肝臓がんの細胞を破壊したり、進行を止めたりすることが可能です。経口薬のほかに、点滴を使用する場合もあります。
緩和ケア

がんが全身に広がっている方や手術でがんを切り取る体力がない方には、緩和ケアが有効であるケースもあります。
緩和ケアとは、医療用麻薬や鎮痛剤によって激しい痛みを抑え、食事や睡眠をきちんととってなるべく質のよい生活を送れるようサポートする治療です。