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ドクターズインタビュー

しんがきクリニックは、和歌山県海南市名高に、現在の院長の父が開業した医院です。
2019年2月に新垣 直樹院長が継承し、肝臓疾患に強い内科・消化器内科として地域のみなさまを支えています。
新垣院長に、内科・消化器内科を志したきっかけ、肝臓の専門医として肝臓病治療に注力している理由、患者さまへのメッセージなどをお聞きしました。

interview 01
どうして、内科・消化器内科を志されたのでしょうか

しんがきクリニックを開院したのは父親で、私は事業を継承しました。でも、「跡を継げ」と言われたことはありません。
小さい頃から父の姿を見ていた影響や、周りから「将来はお医者さんになるんだよね」と言われる機会が多かったこともあり、自然と医師を目指していました。
内科を選んだのは、患者さまとお話ししながら、将来に向かってよりよく人生を歩めるようともに進んでいきたいという想いがあったからです。外科だと手術室で患者さまと対話することはできませんし、私は不器用なので向いていないだろうとも思っていました。
内科のなかでもとくに消化器内科、さらに肝臓の専門医へとキャリアを進めてきました。

interview 02
肝臓の専門医として、とくに肝臓治療に注力されているのはなぜですか?

当時所属していた和歌山県立医科大学の消化器内科では、基本的にはすべての領域を広く診ていました。しかし、教授が変わったタイミングで「消化器のなかでも1つ専門性を持ちましょう」という方針に変更になったんです。
そのとき、長年お世話になっていた上司が肝臓領域を専門にするということで、私にもお声かけいただき肝臓専門医を目指すことになりました。
当時、肝臓を専門に診られる医師が非常に少ない状況でした。正直、いまでも肝臓は全国的に人手不足の領域だといえます。
そのため、私がやめてしまうとできる人がなかなかいないので、やり続けるしかないという使命感を持ちながら腕を磨いてきました。

interview 03
肝臓病治療の重要性が高まっているそうですが、その理由を教えてください

肝臓病は、自覚症状で発覚することがほとんどない病気なんです。健康診断や血液検査で早期に引っかかる方も多いですが、命にかかわるかもしれないぐらいの状況で発覚することも少なくありません。
専門的に診られる医師が少ないなかで、残念ながら「症状がないなら……」と治療を後回しにされてしまうこともあります。
そんななか、近年では肝臓が原因となる代謝異常関連の死亡性疾患が増えています。従来は、肝臓病といえばウイルス性肝炎の患者さまが多かったのですが、実は生活習慣病に起因して肝臓病が進行し、命にかかわるケースが多いことがわかってきました。
とくに糖尿病の方は肝臓病対策が欠かせないというのが、近年の医学界の見解です。糖尿病患者さまのうち肝臓病で命を落とす方3〜4位ぐらいの多さになっています。脳卒中や心臓病の対策だけでなく、肝臓病対策や治療も非常に重要なんです。

interview 04
どのようなときに来院すればよいでしょうか

基本的には、どんな症状でもお越しいただければと思っています。
よほど領域が違う場合、たとえば目が痛いときは眼科、怪我をしたときは外科などへ行っていただくべきですが、なるべくどんな症状や疾患にも対応しています。
当院で受診されて、別の科が適しているときはご紹介しますので、不安があるときはいつでもいらしてください。
また、大きな病院でなくても当院で対応できることはたくさんあります。私が医師になったころに比べて、肝臓病の多くは飲み薬でコントロールできるようになりましたから。
胃腸やほかの消化器も、飲み薬で対応するような疾患であれば、当院を活用していただければと思います。待ち時間や来院時間を考えれば、大きな病院よりも継続した治療がやりやすくなるはずです。まずは主治医と相談していただいて、ご希望があればいつでも対応させてもらいます。

interview 05
患者さまへメッセージをお願いします

私たちは、できるだけ患者さまに、疾患・検査結果・治療方針などを理解してもらいながらサポートするよう心がけています。そのためにも、わからないことを聞いたり、「こうしたい・こうしたくない」と言いやすい環境であるよう努めています。
場所柄、ご高齢の患者さまも多いですし、やはり地域の信頼できるクリニックとして安心して通っていただくためには、きちんとわかりやすく説明することが大切だと思っています。
何度でも説明しますので、困ったことや気になったことは遠慮なく相談してもらいたいですね。
それから、症状がなくても胃カメラ・がん検診・エコー検査・健康診断などを行うことができますので、予防や現在の健康状態を確認しておきたい方もぜひいらしてください。