- HOME>
- 脂肪肝
脂肪肝とは

脂肪肝は、正式名称を代謝異常鵜関連脂肪性肝疾患といいます。肝臓に中性脂肪が蓄積されてフォアグラのようになっている状態です。肝臓は脂肪を作って肝細胞のなかに貯め、必要なときにエネルギーとして使用します。しかし、使うエネルギーよりも脂肪が多いと余分な脂肪が増えてしまうのです。
肥満と診断された方のうち20~30%が脂肪肝であると言われ、日本人の3人に1人程度いるとされています。
脂肪肝が続くと肝炎や肝硬変につながり、脂肪肝の種類によっては肝臓がんに進行するものもあります。
脂肪肝の症状
初期症状はほとんどありません。次のような症状が出たときは、すでに進行している可能性が高いと言えます。
- 倦怠感や疲労感が続く
- 食欲不振が続く
- 白目や肌が黄色くなる
- お腹が張る
- 腹部につるように痛む
- など
脂肪肝の原因
- 肥満
- 栄養の過剰摂取
- アルコールの過剰摂取
- 暴飲暴食
- 運動不足
- 生活習慣病
- 代謝異常
- ステロイド剤の服用
- など
脂肪肝の治療法
食事療法
- 主食、主菜、副菜のバランスがよい食事をする
- 野菜を多く食べる
- 脂肪の多い食材を減らす
- 糖質を抑える
- 良質なたんぱく質を摂取する
- アルコールを控える
- など
運動療法
摂取したエネルギーを消費できる量の運動を行うことが大切です。
たとえば、よくあるサイズのおにぎり1つは200kcal程度です。体重60kgの人がこれを消費するには、ウォーキングであれば2時間程度が必要だと考えられています。
脂肪は筋肉によって燃焼されます。そのため、筋肉量を増やすことで脂肪を消費しやすくなり、脂肪肝の解消につながります。筋肉を大きく動かす運動を積極的に行いましょう。ウォーキング・サイクリング・水泳・ベンチステップなどがおすすめです。
薬物療法

抗酸化作用を持つビタミンEの服用が推奨されます。また、糖尿病で使用する糖分を尿から排出しやすくする薬・インスリンの働きをよくする薬を使用することもあります。コレステロールを下げる薬・血圧上げるホルモンを作らせない薬などが有効な場合もあります。
最近、肥満症を対象とした注射治療が可能になりました。使用には条件があり、肥満外来などがある高次医療機関の受診が必要です。希望者はまず医師に相談してください。